
再燃するシンギュラティ(技術的特異点)の争点
発刊日:2026年9月12日
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GoogleⓇ社のAIエージェントに再帰的自己改善と2045年問題のKEYワードで意見を伺うと、その回答は「再帰的自己改善(RSI)とは、AIが人間の介入なしに自らのコードや構造を改良し、知能を爆発的に高めていく仕組みであり、これが引き起こす技術的特異点(シンギュラリティ)の到達点が「2045年問題」です。」という回答が即座に返った。
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最近のAIは沢山の質問がぶつけられている「KEY-WORD」の回答は早く、さすがにAIでも聞かれたことのないような質問を差し込むと、世界のインターネット上からピッキングしたWeb情報から、その傾向を分析し、少しのタイムランを経て、リサーチャーに回答を返す。その方式は誤記を含めパターン化した標準的な語録を並べ立てていく。
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AI世界のリスクとは、情報の受け取り方で決まる問題と観る。今のAIにおける再帰的自己改善とは、AIの稼働を自己判断で反復回復を行う機能を指している。昨今、AIが暴走し勝手にハッキングし、AI自らが自己学習を続け、AIの頭脳でプログラムを書き換えし、人間の指示を待たずにAIが勝手に暴走を始めた。想像もできなかったこの光景に世界のITリーダーたちは一瞬にして、慄いてしまったのは言うまでもない。
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この2045年問題を提唱したのは、AIの世界的権威のレイ・カーツワイル博士だが、シンギュラティ(技術的特異点)を2013年に書籍に記し、世界に警告を与えた。その根拠となったのがインテルのゴードンムーア博士の説いたムーアの法則であった。「半導体の集積密度は18〜24ヶ月で倍増する」という法則を導き、半導体の集積速度は、2年間に2倍のピッチで高度化していく、と説いた。
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1965年当時のコンピュータの頭脳である半導体チップ(当時はトランジスター)の素子数は僅か64個しかなかった。12桁の数字を記憶する簡単な電卓の能力だが、ウィンドウズが発売された1995年ごろに初めてインターネットが128KBの速度で情報通信の時代が始まった。64ビットの16,384倍の計算能力の劇的な成長だ。
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世界を寡占したIPhonは、2007年に発売が始まったが、CPUチップの容量が24MBと1995年から192倍に拡大し、今の携帯に使用されているメモリーチップは24MBクラスとなり、更に進化した。この半導体の劇的な高度化に伴い、AIコンピュータの時代が到来した。同じ面積の半導体チップに対し、演算できるデータの量が、どう変化してきたか、という成長の歴史だ。
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以下の計算式は、ゴードンムーア博士が説いたムーアの法則に基づいて半導体の性能を積算してみた。尚、半導体チップが誕生した1972年はチップ1枚が4ビットの容量であったので、基数は4.0ニビットと定義し、単年度の成長率1.41倍を係数として積算した。
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| 基数 | 1.41 | 2年目に複利で2倍 |
| 1972 | 4 | BIT |
| 1972年 | 4 | BIT |
| 1973年 | 5 | BIT |
| 1974年 | 7 | BIT |
| 1975年 | 11 | BIT |
| 1976年 | 15 | BIT |
| 1977年 | 22 | BIT |
| 1978年 | 31 | BIT |
| 1979年 | 44 | BIT |
| 1980年 | 62 | BIT |
| 1981年 | 88 | BIT |
| 1982年 | 124 | BIT |
| 1983年 | 175 | BIT |
| 1984年 | 246 | BIT |
| 1985年 | 348 | BIT |
| 1986年 | 491 | BIT |
| 1987年 | 692 | BIT |
| 1988年 | 976 | BIT |
| 1989年 | 1376 | BIT |
| 1990年 | 1940 | BIT |
| 1991年 | 2736 | BIT |
| 1992年 | 3858 | BIT |
| 1993年 | 5440 | BIT |
| 1994年 | 7671 | BIT |
| 1995年 | 10816 | BIT |
| 1996年 | 15251 | BIT |
| 1997年 | 21504 | BIT |
| 1998年 | 30321 | BIT |
| 1999年 | 42753 | BIT |
| 2000年 | 60283 | BIT |
| 2001年 | 84999 | BIT |
| 2002年 | 119848 | BIT |
| 2003年 | 168986 | BIT |
| 2004年 | 238271 | BIT |
| 2005年 | 335962 | BIT |
| 2006年 | 473707 | BIT |
| 2007年 | 667926 | BIT |
| 2008年 | 941776 | BIT |
| 2009年 | 1327905 | BIT |
| 2010年 | 1872346 | BIT |
| 2011年 | 2640008 | BIT |
| 2012年 | 3722412 | BIT |
| 2013年 | 5248601 | BIT |
| 2014年 | 7400528 | BIT |
| 2015年 | 10434744 | BIT |
| 2016年 | 14712990 | BIT |
| 2017年 | 20745316 | BIT |
| 2018年 | 29250895 | BIT |
| 2019年 | 41243763 | BIT |
| 2020年 | 58153706 | BIT |
| 2021年 | 81996725 | BIT |
| 2022年 | 115615383 | BIT |
| 2023年 | 163017690 | BIT |
| 2024年 | 229854943 | BIT |
| 2025年 | 324095470 | BIT |
| 2026年 | 456974614 | BIT |
| 2027年 | 644334205 | BIT |
| 2028年 | 908511230 | BIT |
| 2029年 | 1281000834 | BIT |
| 2030年 | 1806211176 | BIT |
| 2031年 | 2546757759 | BIT |
| 2032年 | 3590928440 | BIT |
| 2033年 | 5063209101 | BIT |
| 2034年 | 7139124832 | BIT |
| 2035年 | 10066166013 | BIT |
| 2036年 | 14193294079 | BIT |
| 2037年 | 20012544652 | BIT |
| 2038年 | 28217687959 | BIT |
| 2039年 | 39786940022 | BIT |
| 2040年 | 56099585432 | BIT |
| 2041年 | 79100415459 | BIT |
| 2042年 | 111531585797 | BIT |
| 2043年 | 157259535974 | BIT |
| 2044年 | 221735945724 | BIT |
| 2045年 | 312647683470 | BIT |
| 2025年 | 324095470 | BIT |
| 40511933 | BYTE | |
| ÷1024 | 39562 | KB |
| ÷1024 | 38.63 | MB |
| ÷1024 | 0.03 | GB |
| ÷1024 | 0 | TB |
| 2045年 | 312647683470 | BIT |
| 39080960433 | BYTE | |
| ÷1024 | 305320003 | KB |
| ÷1024 | 298164 | MB |
| ÷1024 | 291.17 | GB |
| ÷1024 | 0.28 | TB |
| ÷1024 | 0 | PB |
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ムーアの法則が導いた2025年の半導体性能は、38MBとなった。最新の3ナノメートルのチップが搭載されている最新のスマートフォン用CPU(SoC)は、クアルコム(Qualcomm)のチップのメモリ容量は24MBとなっている。TSMCの第2世代3nmプロセス(N3E)を採用したこの半導体は、携帯に内蔵するCPUの最先端チップといえる。1965年に発表されたムーアの法則は、対前年比で約2倍(単年で1.41倍)で倍速化して劇的な進化を図った。さて、次の課題はシンギュラティ問題に移る。
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シンギュラティは技術的特異点と日本語で訳した。米国のトランプ大統領は人類の敵ではない全くのデマ情報と一括していると、メディアでは伝えているが、OpenAIやAnthoropicのオーナー達は警笛を鳴らしている。今必要なのは、そのリスクを否定するのではなく、想定したリスクヘッジが必須だということだ。前述したムーアの法則は、今から80年前にほぼ狂いなく実現化した。
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技術的特異点の警笛を鳴らしたレイ・カーツワイル博士の言葉は重い。世界のAI開発の生みの親であるからである。今のAI企業は博士が開発したAIのアルゴリズムをベースにしたCP頭脳の開発でしかない。2013年当時、博士の開発に名乗りを上げたのが米国のGoogle社であった。博士は、AIの開発に人間の言葉は不可欠であると定義し、世界のあらゆる言語情報を保有するGoogle社と云われている。
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Google社がAIエージェントをインターネット上に登場させたのは今年からである。Geminiというロボットを使い、世界のユーザから言語情報を集めその言語情報をAIに学習させた。これは、レー・カーツワイル博士が求めていたAIに言語学習させるためのモデルであった。その学習効果が製品化されたのが今のGoogle社のインターネットサービスとなった。
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今の検索機能は、Google社が構築した巨大なデータセンターにある「ファイル場」の検索ではなく、Geminiと呼ばれているAIロボットが思考した回答を検索ユーザに提供する時代となった。2045年問題まではあと20年である。博士はあと20年後にAIの頭脳が人類を凌駕すると警告したが、果たしていかなるものか。
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おそらく2045年問題は人類にとって無視できない大きな選択を強いられていると観える。されど、要点は1つに絞られる、AIの結果に左右されない体制の自立化が課題と見受けられる。米ソ冷戦の最大の危機はキューバ危機とも云われるが、米国の核のボタンも二重認証の縛りを設けていることも然り、自立化したAIの暴走を人類の叡智で制御する機能が必要不可欠となる。
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現在、NTT社が開発を進めている光量子コンピュータの世界もあるが、日本独自の技術を駆使し世界に敷衍する見えざるリスクをヘッジすることが肝要だ。この量子コンピューターはネットワークの世界で有効に活用され、この量子コンピュータの技術を使うことで、AIが狂暴する不正なハッキング行為を阻止できる唯一の技術ともいえる。
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