
西洋の哲学と東洋の仏教から観る、日本のマーケット
発刊日:2026年7月12日
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21世紀に突入し、既に4分の1(クオーター)が経過し、今年で2026年となった。今から2495年を遡る紀元前5世紀ごろの話だ。この時期あたりから、西のギリシャにソクラテス、東のネパール南部には「釈迦(ブッダ)」が誕生した。ソクラテスは「無知の知」を説き、釈迦は「無常と縁」を説いた。高飛車におごらず、知らないことを認知することが叡智であると説明し、仏法では真実など存在せず、全ては心のなすままに」と一人一人に話をした。
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ソクラテスの無知の知は、ドイツのアインシュタインが発信した相対性理論を誕生させ、ブッダの世界観は資本主義におる株式会社という制度を作り上げた。これはあくまでも当会の推測の領域ではあるが、一見、何ら関係性がないと思われる哲学や宗教の分野と科学や経済の間において何らかの因果関係はないものか、今回は少し広域な時間と分野に対して検討をしてみる。
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無知の知から、即刻イメージするのがダークマター(暗黒物質)の世界だ。銀河系を遥かにしのぐタランチュラ星雲、アンドロメダ星雲など多くの星雲などがあるが、人類が認知する宇宙の領域は僅か15%相当とも云われている。このダークマターは人類が既に認識できた星雲やブラックフォールなどはこれに含まれず、理論上はあるはずだが人類が検証できていない存在に関してをこのダークマターと称している。この理論上のダークマター概念を人知の頭脳で解き明かしていたのが、紀元前5世紀に生きたこのソクラテスであった。
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当時、優秀な教授や博識の高い有識者を論破してしまったソクラテスは、当時のギリシャ社会では哲学という学問の成立しておらず、ギリシャの社会の中で中々馴染めなかったと伝えられている。後の1633年に地動説を唱えたガリレオは当時の裁判で一度は敗訴した。されど、提訴したローマのカトリック教会はガリレオの地動説を1992年初めて名誉を回復したのは有名だ。当時の地動説は今では当たり前ではあるが、イギリス過半数以上の人々が間違っていると一旦認識してしまうと、その事実がいくら正しいことであっても、一瞬にして否定されてしまうのが人類の驕りである、と説いているようだ。
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ソクラテスは、私は世界一の無知な人間である、とまずは自己紹介したそうだ。この哲学には、学問の原点が内包されていると観る。学問を特定の学説や理論からスタートし、自らの頭脳を駆使することを忘れないようにソクラテスは無知の知を自らの哲学論と位置付けたのであろう。当然のことながら何でも知っていると公言する人に対して意見する人がいる訳もない。日本の教育手法に見受けられる部分もあるが、暗記や記憶を重点に置いた教育を続けると、物を本質から捉えあらゆる現象の傾向を分析する能力が弱体化する傾向がある。
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株式市況で暴騰したAIタイフーンも同様に世間を喝破している。AI頭脳の思考性は算盤と同義である。アルゴリズムを定義し、一番最適な回答を導く、昨今のフィジカルAIでは、ロボットの目ともいえるカメラに落とし込まれた膨大な画像データから、最適な「回答」を選択しているだけだ。今のAIもソクラテスから観れば少し高度なロボット玩具のようなものだろう。人類の叡智は未だに85%がダークマターの領域である。今回のAI騒動で少しは拡大し、ここ10~20年程度で80%程度まで拡大するやもしれない。
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現代の資本主義における株式会社とその市場性を検証する。資本主義は18世紀にイギリスで誕生した産業革命から始まったわけだが、当時、移動手段の馬車であった時代に未知の動力であったエンジンを発明した。この発明により、人や物の移動手段が飛躍的に拡大し、様々なモノやサービスの移動を誘発した。このエンジンは車を作り、鉄道を作り、船も作った。そして、当時の欧州社会で拡散され、望まずとも世界の植民地支配も盛んとなってしまった。
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釈迦は、無常で宇宙観を、縁で、経済を、説いたようにも映る。アインシュタインは一般相対性理論で重力と時間の関係性を説いた。特殊相対性理論の時には、どのような観測者の移動速度に関係なく光の速度は一定であると説いた。そして、何れ宇宙に向けてロケットを打ち上げることを前提とし、宇宙空間の重力と時間における理論体系を作り上げた、それが一般相対性理論の本質だ。さて、昨日の日経平均株価は金64141.12円で引き、前日比▼3,805円という下落となった。
あらゆる株は、毎日変動する。実際に株の重さや輝きも毎日秒単位で変化をし続けている。
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株式の値動きが「重い」または「軽い」、他にストップ高で株が「輝き」または連続の値下がりで「曇る」など重量や照度などの計測で測定することはできないが、現象として実在する。ブッダの世界では、この心の持ち方を「空」と称し、実際の株式などの実物を「色」としたが、当時のチューリップ相場で活況と化したオランダが世界で最初の株券を発行した。これが、オランダの東インド会社で世界最初の株式会社であった。先の産業革命以降、欧州の資本家は全て貴族の出資によって経済が形成されてきた。
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その趨勢を食い止めたのが、この資本主義による株式会社の誕生であった。株式の最大の武器は経済の民主化であったが、出資金を1株から買えるように小口化したのが特徴だ。以前の帰属による出資の様に纏まった大きな資金は必要とせず、自らが枚付く蓄えた資金を小口のお金で株式の購入ができた。株式の配当を得る権利を最大限に保護する目的で作られてきたのが、この株式会社という庶民の投資マーケットである。さて、ブッダの思考を資本主義に問いただしてみよう。
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株式の売買は世界の市場で行われる。指定銘柄の1株をいくらで売りたいという「売値」といくらで買いたいという「買値」との取引である。この株式市場での禁じ手はインサイダー取引や株価操作などの違法行為である。則ち、完全に自由な取引を保証するのが市場の命綱であるのは当然である。万が一、一部の市場関係者が仕入れた内部情報で勝手に売買されていては、値段が乱高下し、適正な価格が形成できない。市場における価格形成の機能が大口保有者に有利であってはならない。1株の持ち主も筆頭株主たる大株主も保有する1株の値段は一律である。
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株式は同様の単位当たりの価値が減少しないのが特徴で、たとえ小さなお金であっても同様の投資チャンスを取得でき、リスクも発生はするが信用取引などの与信サービスを活用することもでき、サラリーマンやスモール企業のオーナー達も大いに参加できるのが市場である。また、ブッダの縁というキーワードにもあらゆる現象を説く紐がある。株式投資の世界でも「縁のある銘柄」という言葉もあるように、欲しくなかったけど進められて買ったらストップ高となり、株価が10倍以上に急騰した、というケースもまれにはある。
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この「縁」というものも光と同じように目に目ることはできないが確かにエネルギーは存在するといえる。投資家がよくお参りに行ったり、ゲン担ぎをするのはダークマターの世界と同様に測定し、人類が認識することはできないが、確固たる因果関係で成立している社会現象であることを、当方は否定することができない。日本の人口が半減化に転じた今、安定した2%成長の世の中を作り上げるためにも、あらゆる市場の情報閉鎖を取り除き、一部の大口取引ユーザーに付しているあらゆる特権を廃止、開かれた市場の創出は最優先の国是では、とここに表明する。
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